
ウィルちゃんの放鳥時の飛行の様子について書いてみたいと思います。自由に飛び回るインコの放鳥時の様子が気になる方、クリッピングすべきか迷っている方の参考になれば幸いです。
我が家にお迎えした当初は生後1か月程度のヒナで、まだ飛べませんでしたが、羽根をバタバタさせて、飛ぶ訓練をはじめる時期でした。すぐに、『そこからそこまで』程度の飛行ができるようになり、歓声をあげていたのですが、数週間もすれば、かなり高いところまで飛べるようになりました。
さし餌が終わるころの困った飛行
そうなると、危険が格段に増えてきます。壁に掛かった額の上に着地したり、本棚の上に着地したり。降りておいで~!と騒いでも降りてくるわけもなく、容易に手が届かず大慌てです。

あぁ、そんな高いところに!先が思いやられる・・・?
放鳥部屋のドアが開いていると、勝手に抜け出してリビングまで飛んでいき、ぐるぐると高い位置で旋回したこともありました。何とかせねばと焦っても、姿を追いながら手をふって大声で呼ぶことしか出来ず、どこに着地するのかとヒヤヒヤ。エアコンの上や、うっかりキッチンなどに飛んでいき、冷蔵庫の上や、コンロ周りなどに着地されたら大変です。
又、我が家には観葉植物もあり、万一インコがかじっても安全なものだけにしたものの、観葉植物をかじられると植物も可哀そう。パキラの細い軸に止まって、葉を傷つけるのも悩ましく思っていました。
安全のためセキセイインコの羽根を切るべき?
困ったな?どうしたものか? 当時、迷子鳥の話を耳にする機会も増え、クリッピングして飛べないようにするという話は知っていましたが、なるほど、そんな必要もあるのかしら?と考えたのもこの頃です。風切り羽根だけをカットするだけでオッケーとのこと。インコに痛みはなく、全く飛べないわけではないので、ストレスも少ないとか。
インコの羽根を切るメリット・デメリット
メリットはやはり、迷子予防と事故防止。高所や危ない場所に着地する危険が減りますね。又、オカメインコさんは、オカメパニックで飛び上がって天井に激突して酷い怪我をすることもあるとか。なるほど、かわいそうに見えるかもしれませんが、飼い主さんは愛情をもってされているのですね。
デメリットは、自由に飛べなくなることのストレス。それによる運動不足。あと、足元をちょこちょこ歩き回ることで、飼い主さんが踏んでしまう事故や、飛べないことで落下事故などがあるようです。これはショックな話ですね。

それっ!ウィルちゃんが飛んだよ!
とはいえ、私はウィルちゃんの羽根を切るつもりはなく、必要とあれば、放鳥制限や危険地帯に網を張るなどの対策を講じようと考えていました。折角、鳥に生れてきたのですから、せめて室内だけでも自由に飛ばせてあげたい!負担はあっても、できるだけ、私が注意しようかと。
放鳥時、自由に飛ばせても特に問題は無し!
結論を言えば、羽根は切る必要なんてないほど、ウィルちゃんは困った飛行をしなくなりました。額縁の上に乗ったのも、本棚に乗ったのも、数回だけ。心配はまったく杞憂で、冷蔵庫の上やコンロ周りなどには寄り付きもしていません。
他にも、テレビ周辺のモノがいっぱい乗った棚とか、そこは止めて!といったエリアには全く近づかないのです。多分、ゴチャゴチャとモノが置いてあるのを、怖いと感じるようです。逆にそうした景色に慣れたら飛んでいくかな?と思ったけれど、7ヶ月目の今現在も近づかず、問題ありません。

すました顔で私の肩に乗り、省エネ移動が得意だったころ
最初、この廊下の奥にあるウィルちゃんの放鳥部屋から、自分で出てくることはありませんでした。しかし、私が出入りすると、追いかけてきて、肩に乗って移動していました。そのころは、飛ぶ練習をするように、私が走って逃げたりしていました。
が、生後半年にもなると、自分で廊下に飛び出して、家中を飛び回るように。今は、手を叩いて呼ぶと、こんな感じで、自分で飛んでくることもありますし、逆に自分の意志でケージに戻ることも増えました。

廊下を飛ぶウィルちゃん
見えづらくてごめんなさい。私の腕とスマホ撮影では、これで精一杯。拡大すると、ぼやけてますが飛んでます!
飛ぶ時って、尾羽根も広げているんですね。「カッコいい~。」飛行を褒めてあげると、調子がでて、何度も飛んでみせてくれることも。飛ぶ能力もすごくアップして、微調整が上達しました。カーブやホバリングも上手で、器用に飛んで、肩や指先に止まってきたりしています。頭にとまることも「ダメダメ~」と言っていたせいか、ほどんどありません。
インコは想像よりも賢い
さて、部屋を自由に飛び回り、どこに着地するかというと、決まって各部屋の扇風機の上。主に扇風機を拠点として、私の肩を行ったり来たりする感じです。ケージと似ているせいでしょうか。良い止まり木状態になっていて、冬はどうするか思案中です。

扇風機がお気に入りなウィルちゃん
以前は、観葉植物にも止まり、焦っていたのですが、「ダメダメ~」が理解できたのか、今はそれもありません。結局、学習過程だったんだなぁ、と思います。鳥は私が思ったよりずっと賢かったようです。個体差もあるでしょうが、飼い主の根気も大切ですね。
思ったより手がかからなとはいえ、気のゆるみは事故のもと。次回は、ウィルちゃんの放鳥時の危険対策と安全のため気を付けていることです。