不登校・引きこもりの子供に勇気と自信をつけさせる10の方法【最終回】

不登校の子供に自信をつけさせる方法

不登校の子供に親ができることを書いてきた記事の最終回です。不登校や引きこもりの子供たちは、多くの場合、自分に対する自信をなくしています。不登校になってから、厳しく叱って無理に学校に行かせようとしてこじらせた場合などは、子供に期待するより、親の態度を見直し、親子関係の築きなおしをしてください。今回は、子供に勇気や自信(自己肯定感)をつけさせるためにどうすれば良いのか、親の働きかけについて考えてみました。

1.食事を改善し、栄養面で強い心をつくる支えを

不登校になった理由に、食生活の乱れはありませんでしたか? 脳はとても栄養を必要としますし、悩むことでさらに様々な栄養を消費してしまうようです。インスタントやスイーツ、スナック菓子などが多かったり偏食が強い場合、栄養の乱れが体の不調や心の弱さを招き、不登校につながってしまうこともあります。

脳の不調で不安定になっていては、自信どころではありません。栄養を補うことで、発達の遅れなどが劇的に改善した例もあります。食生活の見直しをされることも、良い結果につながるかもしれません。無理のない範囲で、食事を見直し、改善することは、心と体の健康の基礎をつくるのに大切なことです。心と体はつながっています。

2.子供の強みを見つけ、そのままで良いことを教える

挫折が不登校のきっかけになることも多いかもしれません。そんな子供は、自分の強みや長所を見失っていることも多いのではないでしょうか? 親が思う子供の長所を教えてあげて下さい。他の人に褒められたことを思い出すのもいいですね。

或いは、自分の欠点が気になって、自信をなくしている子供もいるかもしれません。本当は、欠点が強みになることを教えてあげてください。欠点があるからこそ、人は優しくなれ、人と繋がれます。また、欠点に負けずに強く生きる姿は、誰もが心惹かれるので、欠点を長所にしている芸能人の人気者なども多いですよね。ダメなところは、捉え方を変えたらよいところに言い換えることも出来ます。

そんな話をして、あなたには、そのままでいい、ということを教えてあげて下さい。

3.お手伝いをさせ、子どもが役立つ居場所をつくる

不登校の子供に、お手伝いをさせてみるのもいいでしょう。自分なんて何の役にも立ってない。居場所がないという思いは、ますます生きる意欲を奪って、不登校を長引かせかねませんので、要注意です。もしも上手く出来なくても、頭ごなしに叱らず、少しでも、やる気を褒めてあげましょう。責任を持ってやらせて、出来た!の自信をつけさせてあげましょう。

また、部屋を片付け、掃除をすることは、心の掃除にもなります。すっきりとキレイな部屋は気持ちがいいですし、目にみえて達成感を味わえます。親子で大掃除などをしてはいかがでしょうか?

「掃除しなさい!」ではなく、「掃除、手伝ってくれない?」とお願いしてくださいね。そして、少しでも役立てば、「助かったわ~。ありがとう!」と喜んで、感謝してあげてください。こうした日常の何気ない言葉が、子供の自信につながります。上手く出来たかどうかという結果ではなく、努力の過程を褒めてくださいね。

4.運動で、積極的な心の回復をはかる

脳を鍛えるには運動しかないという本もあるほど、脳と運動は密接な関係があります。不登校で自宅でこもりきりになってしまい、長い間、運動不足にもなっているなら、気分が落ち込むのは当然かもしれません。身体が弱ると心も弱ります。

公園やバッティングセンターへ連れ出したり、ボウリングやサイクリング、ハイキングなど、少し体を動かすことを一緒にしてみるといいかもしれません。気持ちのいい汗をかき、笑顔になれたら、ストレスの解消になるでしょう。もっとも手軽なのは、散歩です。景色を見て、話をしながら歩いてみてください。運動することは、親子ともに、気持ちが落ちるのを防いでくれます。

スポーツクラブなどに所属させることができたら、新しい仲間ができ、運動以外の効果も得られるかもしれません。

5.ストレス対策や、コミュニケーションの方法を学ぶ

不登校の原因は、いじめよりも人間関係のトラブルが多いそうです。感情のコントロールを学べば、ちょっとしたトラブルを招いてしまうことを防いだり、ストレスに対して上手く対処できるようになることで、日頃の問題に対するしなやかな心を養うことができるでしょう。コミュニケーション能力が低く、友達と上手く付き合えないことが不登校のきっかけになっている子もいるのではないでしょうか?

別の記事で、子供の生きる力を育てるお薦めの本を紹介しています。マンガで読みやすく、中身は親が読んでも参考になる内容です。親子で読んで、対人スキルや自分自身のコントロール能力を高めてみてはいかがでしょう? 対処法を学ぶことは、行動の助けになりますよ。

6.学校以外でも学ぶ機会を与える

学校に行けなくなると、勉強に遅れが出てしまうことで、より、自信をなくすことに繋がってしまいます。今は、幸い自宅でも本やネットで学習できるシステムが沢山あります。勉強に落ちこぼれないように、支援してあげるのも良いでしょう。学校だけが学びの場ではありません。

勉強が苦手でない場合の不登校や引きこもりでは、逆に、思う存分勉強して、希望の学校への進学や資格取得を目指すなどして、今後のために勉強する時間を持つのも良いでしょう。

自宅にいながらにして、予備校の先生の講義が受けられる【スタディサプリ】などは、全学年の勉強が可能ですので、勉強がわからなくなったところまで戻って学習しなおすことが可能です。費用も僅かで、塾などに比べ負担も軽くすみます。他にも、マンガで勉強できる日本史や世界史など、気持ちが沈んでいるときにも取り組みやすい優れた教材もたくさんあります。英語もマンガで学べるものなら、気晴らしにもなるかもしれません。

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塾や家庭教師などで、学校以外の先生や友達との関わりを持つこともプラスになるでしょう。勉強ができることは自信につながります。

7.親も学んでイキイキ・お手本となる

人子供の問題で落ち込んでいると、家庭の雰囲気が沈んだものになってしまいます。そこで、新しいことを始めることで、事態が好転することも多いのです。親が自分のやりたかったことを始めてみるのも効果的です。

子どもの自信をつけるのに親が?と思うかもしれません。が、親の気持ちは子供に伝染しています。落ち込んだり不安な気持ちでいると、子どもも余計に沈んでしまいますし、イライラすれば子どももイライラするものです。

気持ちを切り替えて、カルチャースクールに通い始めたり、資格を目指して頑張り始めたりすることは、子供にとっていい刺激になります。イキイキとしている人を見ると、もう一度、自分の人生も輝かせたいと思えてくるものです。

人間は、できていない人の言葉では動かず、できる人の行動を真似て動きます。

子供に読ませたい本を、まずは自分が読んでみるのもいいと思います。親子で学べる素晴らしい本が沢山あります。すごく面白かった!とか、考え方が変わったわ。などと感想を伝えると、子供自身が読みたくなってくれるかもしれません。焦らず、長期戦のつもりで取り組むと、余裕を失わないですむでしょう。

参考古典に習う。大切なことを教えてくれる本

8.共感する・相談する・支持する・励ます

子供が悩んでいるとき、困っているとき、そんなことも出来ないの?と叱ったり、否定したりしていた場合は最悪ですが、すぐにアドバイスを与えようとしていませんでしたか? 親目線のアドバイスが有効なこともありますが、的を射てないことも多いものです。

まずは、話を聞いて、「そうなんだ。大変だったね。」と気持ちに寄り添って共感してあげましょう。そうしたうえで、今後、どうしたらいいかな?と問いかけ、一緒に話し合いましょう。

人生は決断の繰り返しです。何事も親が決めずに、子供にどうしたいか相談して、子供の決断を支持するようにすると、上手くいったときの自信がつきます。

もし失敗した時は、失敗したけど頑張ったことを認めて、失敗しても大丈夫と励ましてあげましょう。こうした繰り返しが、子供の挑戦を促し、成功体験となる挑戦をする勇気を育みます。

9.子供を無条件で愛する

学校にいけなくなっても、他所でいじめられても、友達とうまくいかなくても、勉強ができなくても、失敗しても、親が子供を愛していると子供に伝えることが出来たら、子供の心の深いところに、生き抜く土台が出来上がります。

いろんな悩みがあっても、乗り越えられる子がいる一方、すぐに挫けてしまう子供もいます。それは、この土台の差なのです。小さいお子さんなら、ぎゅっと抱きしめてあげてください。もう大きくなってしまった子には、言葉と行動で伝えてあげてください。

子供は、赤ちゃんの時、親にすべてをゆだね、信じ、その命をかけて、無条件の愛を教えてくれたはずです。そのことを思い出し、ありがとう。と伝えてあげて下さい。

生意気なことを言ったり、反抗したりするのも成長なのです。どんと構えて、見守る余裕をもってくださいね。

10.まとめ・子供を信じる

いかがでしょうか? 今回は子供の不登校で親ができることというテーマで書いてみました。毎日の生活の積み重ねが、心を弱らせ、体調不良を招いたり、友達や勉強につまずいたりして、不登校の原因になったりします。

そうした場合、親が気づき、変わることで子供は救われます。もちろん、不登校や引きこもりの克服には、子供自身が乗り越えていくために必要なことがあります。でも、それを支えてあげられるのも親なのです。親子に与えられた問題は、試練であり、ギフトとして受け取ってみませんか? 悩み、苦しむことを切っ掛けに学び、考えることでそれぞれが強く成長し、絆も深めることが出来ます。

子供の自信は、親に愛され信じられているということを感じられたとき、強くなります。大人の私たちもそうですよね。誰かが自分を愛し、信じてくれたとき、心強くなり、自分を信じられるのです。

親も子も幸せになるために生きているのであり、幸せに向けて舵をきりなおすことで、人生の向きが変わります。今の困難をこれからの長い人生、親子で幸せになる切っ掛けにしてみてはいかがでしょうか?

不登校に100の処方箋

不登校の対処策がよくまとめられている本。今回の私の記事でお役に立てなかったケースも多くフォローされていると思います。100の処方箋が、非常に好評です。

内容:小中学生の親が知りたいと感じる100の質問・疑問を「不登校の概要」「不登校の原因」「家庭生活」「遊び・長期休暇」「家族」「学校生活」「担任」「進学・新年度・新学期」「居場所」「医療」の10に分類し、わかりやすく解説。不登校の子ども・親と関わってきた現役の教師・医師たちが、原因、心構え、対応策などをまとめた一問一答のハンドブック。親が言ってはいけない言葉、お勧めの対応法がわかる!

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